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JBCF群馬交流戦 1日目

クラス:Jプロツアー
開催地:群馬CSC
日程:8月22日
距離:44km



天候:雨

出場チームメイト:281中島康晴、282山本元喜、283椿大志、284新城雄大、285山本大喜、288トマ・ルバ


レース前のミーティング

基本的には逃げであったり、少人数に絞り込むようなハードなレース展開に持っていきたいという方向性。
また、交流戦という事で普段JPTで走らない選手も多く参加しており、密度とかペースに慣れていない可能性が高いので、十分に注意して落車等のトラブルに巻き込まれないように気を付ける。


レースレポート

今回のレースのトップ10の選手は先頭からスタートすることが出来るので、スタートラインに並ぶために急がなくていいので助かる。
レースの5分ほど前にスタートラインに並びに行き、レースのスタートを待つ。
今日の天気はレースの後半に雷雨の可能性がある、という事でそういった際のレギュレーションがスタート前に説明される。
定刻通りにレースがスタートする。
始めは下り切るまで安全を確保するためにパレード走行が行われる。
しかし、パレード走行中に少しでも位置を上げたい選手もいるわけで、無理にスペースをこじ開けようとした選手が絡まって落車する、なんてことも起こり得る。
現にスタートして300mもしない内に落車発生。
今回のレースは無線の使用が許可されており、落車の情報を聞いて、「こんな意味のないタイミングで落車をするなと怒っている選手もいた。
詳しくは知らないが、パレード中に何度か落車があった模様。
自分は先頭に居たので、問題なかったが巻き込まれていては溜まったもんじゃない。
やはり先頭でスタートできるメリットはかなり大きい。
その後下り切った先、2km地点辺りからレーススタート。
スタート直後から細かい出入りを繰り返すが、決定的な動きは生まれない。
雷雨の際にはレース距離の短縮がある、と通達されていたことで逃げ有利になる可能性も多く、かなり積極的な動きが繰り返される。
できる限り温存しつつ集団を絞り込めればベストなのだが、危なそうな動きを外すわけにもいかず、ある程度は反応を繰り返す。
なんだかんだと逃げが決まらないまま、2周目を完了し3周目へ。
3周目には中間スプリントが設定されている。
チャンスがあれば狙っていきたい。
危ない逃げが決まらないように警戒しつつも集団の前方を維持する。
逃げが決まらず、集団一つのまま3周目の中間スプリントへ向かう。
これは本気で狙ってみるしかない、と決めてスプリント態勢に入る。
上手く位置取りをして、ラスト150mを切ったところ辺りからスプリント開始。
最大1155Wで上手くもがき切れ、中間を取ることが出来た。
しかし、全力でもがき過ぎたせいで相当ダメージが入った。
最初の3周のペースが相当速かった、というのもあり心拍数がかなり上がってしまっており苦しい。
集団に戻って休もうとするが群馬CSCは休みどころがなく、一度追い込んでしまうと回復までにかなり時間がかかる。
相当辛く、宇都宮同様に昼食が戻って来そうになる。
今日は牛丼。
とりあえず回復を……、と思いながら位置を下げる。
が、中々回復しない。
ヤバイ、スプリントするんじゃなかった、と苦しみなが3周が経過する。
雨が降り始めたところで、やっと回復してきた。
7周目に入っているが、それまでのペースがずっと速かったことで、集団の人数が60人ほどに絞られていた。
動けている選手はだいたいがいつものJPTの選手で、少数のエリートツアーの選手もほとんどが名前を知っている選手ばかり。
ここからどういう展開になるか、と思っているとトマが動き始める。
打ち合いが続き、心臓破りの坂で千切れかけつつも集団に戻ると4人が逃げている。
ブリッツェン2人とキンテロ選手と織田選手。
これは追わないとヤバイ状況。
他のチームも追っており、8周目にはいる。
雨が強くなったことで集団の伸び縮みが激しくなり、ハイペースで上がるのに苦労する。
心臓破りの坂を越えたところで前が見える位置まで上がると大喜が牽いていた。
前の4人も見える位置だったので、タイミングを見てブリッヂでも構わないかと思っていたが、雷雨が始まったことでレース中断。
その後も雷雨が続いたことで、レース中止という判断になった。


感想

正直、中間スプリント後に相当苦しんでいたので、レース中止になって助かった立場ではあった。
もっとも、レースが続いていれば回復していた可能性もあるので、どちらともいえない部分はある。
今日は序盤で結構動いてしまっていた部分もあったので、明日は少し温存気味に切り替えたい。
とはいったものの、明日も雷雨の予報が出ているので今日と似たような展開になる可能背は十分にある。


レース後に選手間で話していた中、相当危ない動きを繰り返していた選手がいたらしい。
自分はそういった選手を見かけなかったのだが、自分が後方に下がった際にはすでに千切れていたのかもしれない。
怒られた選手も怒った選手も把握してはいるが、名前を出す必要はないと思うので控えておく。
この選手は怒るよねっていう選手だけでなく、いつもは怒らない選手もかなり怒っていたみたいだし、落車させられかけたという話も聞いたので、相当危なかったのだろう。
具体的には、コーナーで無理な割り込みからラインを切り替えて選手を狩り取りかけたり、注意されても幾度となく急な進路変更を繰り返す、集団内で無理にスペースをこじ開けながら前に上がって行く、という動きを行っていたらしい。
この手の問題で一番厄介なのは、本人が「自分には技術があるから大丈夫」と誤解していることで、ロードレースが他の選手とのコミュニケーションである以上は、自分の動きによって他の選手へ迷惑が生まれる可能性がある、という事を認識できていないという点である。
周りに迷惑を散々かけておいて、「技術が無いからと言って、怒ってくるな」はとんだ勘違いで、危ない動きに対して他の選手が落車しないように技術で回避しているだけ、という事を理解しなければならない。
もっとも、それが怒声であっても直接声をかけて怒ってくれるのはまだマシで、「危ない選手」という共通認識が生まれてしまうと、前に入れてもらえなくなったり、無言でさりげなく走行ラインを潰されたりするので、集団内で走れなくなる。
意地悪とかそういう事ではなく『仕事』としてプロで走っている以上は、不必要な落車リスクは少しでも減らす必要があるという考えから起きる行動である。
だからレース後に選手間で、危なかった選手や落車を起こした選手とその理由や状況、の情報が共有されていることは多い。
若い選手やプロを目指したい選手が実際にプロと走る際には、「自分達がどの立場でレースを走っているのか?」という事や「プロを落車させて怪我を負わせるというのはどういうことなのか?」という事をちゃんと理解した上で走らないといけない。
自分も学生時代から、ベテラン選手に体当たりしてレース後に先輩に連れられて謝りに行ったり、NIPPOの時にはカベンディッシュの前に割り込んで顎紐を引っ張られたりしたし、レース中に怒鳴られるなんてことはザラにあった。
だから、若い選手やレースが分かっていない選手が変な走りをして怒られるのは当然と言える。
その際に萎縮することなく「なぜ怒られたのか?」という理由を自分自身でちゃんと理解し改善していく必要があり、身近にそういう失敗をした選手がいた場合には周りがちゃんと指導する必要がある。
別に気に食わないから怒っているとかではなく、理由があるから怒られているのだという事を理解しないといけない。


キツさレベル

特に中間スプリント後に限界ギリギリまで追い込まれていた。


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2020/08/23 (Sun) 11:37 | EDIT | REPLY |   

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